2007年5月7日月曜日

『男はつらいよ』が好きだ。
映画『男はつらいよ』が最近になってやっとわかる。

映画『男はつらいよ』は今は亡き、俳優“渥美清”の代表作で、
山田洋次監督の代表作でもある。山田洋次監督といえば、
最近ではキムタク主演の『武士の一分』のヒットが記憶に新しい。
あの監督である。(若い方のために参考まで)

『男はつらいよ』は日本を代表する“喜劇”なのだろう、
しかし、私の場合『男はつらいよ』は笑う場面よりも、
泣けて泣けてのシーンの方が多いくらいだ。
喜劇とはそういうものかもしれないが・・・
私が歳くっただけか?・・・

私の死んだ婆さんが、正月になるとめかしこんで、
『男はつらいよ』を見に出かけていたらしい。
普段は行かない、東京銀座方面へ買い物がてらにだ。
そんな話は最近になって知ったのだが。

そんな婆さんも足腰が弱り、身体をこわした晩年は
寝たきりとなり一日を過ごすようになった。
これといった楽しみもなくベッドの上でだ。
そんな婆さんが布団の中でニッコリする日が年に1、2度あった。

『男はつらいよ』のテレビ放送があった日だ。

「ばぁ、今日テレビで寅さんやるぞ!!」
「ニコ~(^^)/。そうか。ありがとう~たのしみだ~」

今でもあの笑顔をはっきり思い出す。
私自身が『男はつらいよ』を理解したのは最近のことだ、
『男はつらいよ』の本当の良さがわかるには
それなりの人生経験がなければわからないとも思う。
しかしただただ楽しめばよい映画でもあるだろう。
『男はつらいよ』とは、そんな映画だ。

映画『男はつらいよ』を一人でも多くの人に楽しんでもらいたい。
ただただ楽しんでもらいたい。

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