2007年5月19日土曜日


映画『男はつらいよ』において、
“寅さん”の妹“さくら”の存在は大きい。
“さくら”のような妹がほしいなぁと“寅さん”ファンならだれもが
思うのではないだろうか・・・
寅さんとは似ても似つかない容姿は腹違いの兄妹との設定を引き
立たせ微笑ましい。
映画『男はつらいよ』シリーズでの倍賞千恵子、演じる“さくら”の
兄を慕う気もち、この世でただひとりの兄“寅次郎”を思う気もち、
誰よりも兄“寅”を愛す姿には毎回毎回涙を抑えきれなくなる。
寅さんファン以上に“さくら”ファンがいることは間違いないだろう。

そんな“さくら”と“寅さん”の絡みも
映画『男はつらいよ』に無くてはならないことに異存はなかろう。


※さくら

車寅次郎の妹。母親が違う兄妹だが、母はさくらが子供のころに死去。
高校卒業後ビジネスガール(今ならOLか?)として働く。諏訪博と結婚ののち満男が生まれる。
“とらや”の看板娘?として柴又ファミリーと“寅さん”の間にはさまれ心労は絶えないが
明るく心やさしい女性だ。

※倍賞千恵子とは

倍賞 千恵子(ばいしょう ちえこ、1941年6月29日 - )は、
日本の女優、歌手。愛称は「ちえちゃん」。倍賞美津子は実妹。
弟は猪木事務所社長の倍賞鉄夫。夫は作曲家の小六禮次郎。

来歴・人物

東京都生まれ。1960年松竹音楽舞踊学校を首席で卒業後、松竹歌劇団(SKD)に入団。
1961年、松竹にスカウトされ『斑女』(中村登監督)で映画デビュー。
1963年、山田洋次監督の映画「下町の太陽」に主演し、以降、
山田映画に欠かせない庶民派女優となる。「下町の太陽」は映画・歌だけでなく
、現在もそのフレーズ自体が倍賞の代名詞になっている。
映画『男はつらいよ』シリーズで、渥美清演じる主人公車寅次郎の妹、さくら役で人気を博す。
1996年8月13日に開かれた「寅さんとのお別れの会」では「桜のバラード」を歌った。

1980年の山田洋次監督作品『遥かなる山の呼び声』で日本アカデミー賞、
毎日映画コンクールの主演女優賞を、
1981年の降旗康男監督の東宝映画『駅 STATION』でキネマ旬報賞、
毎日映画コンクールの主演女優賞を受賞。
2004年には、宮崎駿監督の映画『ハウルの動く城』で、
ヒロインであるソフィーの声を担当し、主題歌『世界の約束』を歌っている。

『下町の太陽』の主題歌で歌手としてもデビューし、
日本レコード大賞新人賞を受賞。紅白歌合戦にも出場。歌手としても活躍している。



出演

【映画】
斑女(1961年)
二人で歩いた幾春秋(1962年)
泣いて笑った花嫁(1962年)
下町の太陽(1963年)
霧の旗(1965年)
さよならはダンスの後に(1965年)
なつかしい風来坊(1966年)
暖流(1966年)
白昼堂々(1968年)
男はつらいよシリーズ(1969年~1995年)
家族(1970年)
あゝ声なき友(1972年)
故郷(1972年)
同胞(1975年)
幸福の黄色いハンカチ(1977年)
遥かなる山の呼び声(1980年)
駅 STATION(1981年)
刑事物語2 りんごの詩(1983年)
植村直己物語(1986年)
離婚しない女(1986年)
隠し剣 鬼の爪(2004年)
この胸いっぱいの愛を(2005年)

【アニメ】
機動戦士ガンダム(1981年)カマリア・レイ
ユニコ(1981年)西風
ジャングル大帝(1997年)ライヤ
蓮如物語 Rennyo(1998年)蓮如の母
ハウルの動く城(2004年)ソフィー

【ドラマ】 
すずらん(1999年、NHK朝の連続テレビ小説) - 日高萌役(老年期・ナレーション)
奇跡の動物園~旭山動物園物語~(2006年5月13日、フジテレビ系) - 桜崎笙子役
華麗なる一族(2007年・TBS)(ナレーションを担当)

出典:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


今や倍賞千恵子さんは日本を代表する活躍の女優さんですが、
代表作、役は『男はつらいよ』の“さくら”で間違いないでしょう。
個人的には倍賞千恵子のマドンナ役も見てみたかったなぁ~。
“寅さん”タジタジだっただろうなぁ~。笑。

Amazonより画像引用:
GOLDEN☆BESTまるで映画のひとこまのように・・・(Sony Music Direct)

2007年5月16日水曜日

シリーズ全48作品+特別編


映画『男はつらいよ』シリーズ48作品と特別編です。

『男はつらいよ』は何度みても泣き笑い・・・・
どの話もみるたびに新たな気づきがありますよね。
『男はつらいよ』を好きな人は
それぞれの話に思い入れがありますよね。
あの回の“寅さん”は最高だ!!
あの話の“寅さん”が一番だ!!
マドンナなら~~が良い!!
“さくら”ク~ッ、泣かせるねぇ。

あの話、この話、思い出してみてください。



第1話
『男はつらいよ』 1969年8月公開 
マドンナ=光本幸子 ロケ地=京都府、奈良県

第2話
『続。男はつらいよい』 1969年11月公開 
マドンナ=佐藤オリエ  ロケ地=京都府、三重県

第3話
『男はつらいよ フーテンの寅』 1970年1月公開 
マドンナ=新珠三千代  ロケ地=三重県(湯の山温泉)、鹿児島県(種子島)

第4話
『新・男はつらいよ』1970年2月公開 
マドンナ=栗原小巻  ロケ地=葛飾柴又、名古屋市

第5話
『男はつらいよ 望郷篇』 1970年8月公開 
マドンナ=長山藍子  ロケ地=千葉県(浦安市)、北海道(札幌市、小樽市)

第6話
『男はつらいよ 純情篇』1971年1月 公開 
マドンナ=若尾文子  ロケ地=長崎県(五島列島)

第7話
『男はつらいよ 奮闘篇』1971年4月 公開 
マドンナ=榊原るみ  ロケ地=新潟県(越後広瀬)、沼津市、青森県

第8話
『男はつらいよ 寅次郎恋歌』 1971年12月公開
マドンナ=池内淳子  ロケ地=岡山県(備中高梁)

第9話
『男はつらいよ 柴又慕情』1972年8月 公開 
マドンナ=吉永小百合  ロケ地=金沢市、福井県(東尋坊)

第10話
『男はつらいよ 寅次郎夢枕』1970年12月公開 
マドンナ=八千草薫  ロケ地=山梨県(甲府市)、長野県(奈良井)

第11話
『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』 1973年8月公開 
マドンナ=浅丘ルリ子  ロケ地=北海道(網走)

第12話
『男はつらいよ 私の寅さん』1973年12月公開 
マドンナ=岸惠子  ロケ地=熊本県(天草、阿蘇)、大分県(別府)

第13話
『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』 1974年8月公開 
マドンナ=吉永小百合  ロケ地=島根県(津和野、温泉津)

第14話
『男はつらいよ 寅次郎子守唄』1974年12月 公開 
マドンナ=十朱幸代  ロケ地:佐賀県(唐津市)、群馬県(磯部温泉)

第15話
『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』 1975年8月公開 
マドンナ=浅丘ルリ子  ロケ地=青森市、函館市、長万部町、札幌市、小樽市

第16話
『男はつらいよ 葛飾立志篇』1975年12月公開 
マドンナ=樫山文枝  ロケ地=山形県(寒河江市)、静岡県

第17話
『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(仮タイトルは「男はつらいよ 柴又の伊達男」)』
1976年7月公開  マドンナ=太地喜和子  ロケ地=兵庫県(龍野市)

第18話
『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』1976年12月公開 
マドンナ=京マチ子  ロケ地=長野県(別所温泉)、新潟県(六日町)

第19話
『男はつらいよ 寅次郎と殿様』1977年8月公開 
マドンナ=真野響子  ロケ地=愛媛県(大洲市)

第20話
『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』1977年12月 公開 
マドンナ=藤村志保  ロケ地=長崎県(平戸島)

第21話
『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』1978年8月公開
マドンナ=木の実ナナ  ロケ地=熊本県(阿蘇)

第22話
『男はつらいよ 噂の寅次郎』1978年12月公開 
マドンナ=大原麗子  ロケ地=長野県(木曽福島)、静岡県(大井川)

第23話
『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』1979年8月公開 
マドンナ=桃井かおり  ロケ地=北海道(支笏湖)

第24話
『男はつらいよ 寅次郎春の夢』1979年12月公開 
マドンナ=香川京子  ロケ地=和歌山県、京都府、アメリカ(アリゾナ州)

第25話
『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』 1980年8月公開 
マドンナ=浅丘ルリ子  ロケ地=沖縄県、長野県(軽井沢)

第26話
『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』1980年12月公開
マドンナ=伊藤蘭  ロケ地=北海道(奥尻島・江差町)、徳島県

第27話
『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』1981年8月公開 
マドンナ=松坂慶子  ロケ地=大阪府、奈良県、瀬戸内、対馬

第28話
『男はつらいよ 寅次郎紙風船』1981年12月公開 
マドンナ=音無美紀子  ロケ地=福岡県(秋月)、大分県(夜明)、静岡県

第29話
『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』1982年8月公開  
マドンナ=いしだあゆみ  ロケ地=京都府(伊根)、信濃大町、鎌倉市、彦根市

第30話
『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』 1982年12月公開 
マドンナ=田中裕子  ロケ地=大分県(湯平温泉、別府鉄輪温泉、湯布院)

第31話
『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』1983年8月公開 
マドンナ=都はるみ  ロケ地=佐渡市、新潟市、支笏湖

第32話
『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』1983年12月公開 
マドンナ=竹下景子  ロケ地=岡山県(備中高梁)、広島県(因島)

第33話
『男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎』1984年8月公開 
マドンナ=中原理恵  ロケ地=岩手県(盛岡市)、北海道(釧路市、根室市)

第34話
『男はつらいよ 寅次郎真実一路』1984年12月公開 
マドンナ=大原麗子  ロケ地=鹿児島県(枕崎市・指宿市)、牛久沼

第35話
『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』1985年8月公開 
マドンナ=樋口可南子  ロケ地=長崎県(上五島)、天草市、秋田県(鹿角市)

第36話
『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』 1985年12月公開 
マドンナ=栗原小巻  ロケ地=下田、式根島、浜名湖、会津若松市

第37話
『男はつらいよ 幸福の青い鳥』1986年12月公開  
マドンナ=志穂美悦子  ロケ地=福岡県(筑豊)、萩市(山口県)

第38話
『男はつらいよ 知床慕情』1987年8月公開
マドンナ=竹下景子  ロケ地=北海道(斜里町)

第39話
『男はつらいよ 寅次郎物語』1987年12月公開  
マドンナ=秋吉久美子  ロケ地=奈良県、和歌山県、三重県(伊勢志摩)

第40話
『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』1988年12月公開 
マドンナ=三田佳子  ロケ地=長野県(小諸市、松本市)、長崎県(島原市)

第41話
『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』1989年8月公開
マドンナ=竹下景子  ロケ地=オーストリア(ウィーン)、松島、石川県

第42話
『男はつらいよ ぼくの伯父さん』1989年12月公開  
マドンナ=後藤久美子  ロケ地=佐賀県(古湯温泉、吉野ヶ里)、茨城県

第43話
『男はつらいよ 寅次郎の休日』1990年12月公開 
マドンナ=夏木マリ、後藤久美子  ロケ地=大分県(日田市)、名古屋市

第44話
『男はつらいよ 寅次郎の告白』1991年12月公開  
マドンナ=吉田日出子、後藤久美子  ロケ地=鳥取県、(奥恵那峡・蛭川)

第45話
『男はつらいよ 寅次郎の青春』1992年12月公開  
マドンナ=風吹ジュン、後藤久美子  ロケ地=宮崎県、岐阜県(下呂温泉)

第46話
『男はつらいよ 寅次郎の縁談』1993年12月公開 
マドンナ=松坂慶子  ロケ地=香川県(琴平・志々島・高見島)、栃木県(烏山)

第47話
『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』 1994年12月公開 
マドンナ=かたせ梨乃  ロケ地=新潟県(上越市)、滋賀県(長浜)、長崎県

第48話
『男はつらいよ 寅次郎紅の花』1995年12月公開 
マドンナ=浅丘ルリ子  ロケ地=鹿児島県(奄美大島)、岡山県、神戸市


【第49話 特別編】
『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』1997年12月公開  
マドンナ=浅丘ルリ子  ロケ地=沖縄県


『男はつらいよ』寅さんの笑顔を思い出します。

Amazonより画像引用: DVD「男はつらいよ」第1話 松竹

2007年5月13日日曜日

レギュラーの面々


「男はつらいよ」のレギュラーの紹介

映画「男はつらいよ」を語る場合、
寅さんの脇を固めた、強力レギュラー陣を忘れてはいけない。
この人たちあって「男はつらいよ」が成り立つだろうし
このレギュラー陣あっての寅さんといって間違いなかろう。
あの絶妙な掛け合い、台詞の間合い、団子屋“とらや”での名場面は
「男はつらいよ」の見せ場でもあるはずだ。

私の好きな台詞の1つに
寅さんが旅先で出会ったマドンナや困った人達にいつも言う

「困ったことがあったら、葛飾柴又の“とらや”を尋ねなっ。」

天下でも取ったかのように言い放つこの台詞こそが、寅さんが故郷、家族を一番の自慢におもっている事がよくわかる台詞だし、またその思いにかならず答える柴又の家族達、泣けます。そんな故郷の家族を演じたレギュラーの面々です。最高のキャスティングだと思う。

おいちゃん 「おいっ!!寅がかえってきやがったぞ!!」
おばちゃん 「あらっ寅さんがきたよ。。。」
タコ社長   「へ~~寅さん帰ってきったて!!」
さくら     「おにいちゃん。おかえり。。」
 

※レギュラー

車寅次郎:渥美清

諏訪さくら:倍賞千恵子
諏訪博  :前田吟

車竜造(おいちゃん):森川信(1話~8話)→松村達雄(9話~13話)→下條正巳(14話~48話)
車つね(おばちゃん):三崎千恵子

諏訪満男:中村はやと(1話~8話、10話~26話)沖田康浩(9話)→吉岡秀隆(27話~48話)

桂梅太郎(タコ社長):太宰久雄

御前様:笠智衆(1話~45話)
源公 :佐藤蛾次郎(8話を除く)       以上。


このほかにも準レギュラーやサブキャスト、
毎回毎回の豪華絢爛なマドンナ役の女優さんなどが「男はつらいよ」を盛り上げ、引き立たせている。

※Amazonより画像引用 DVD「男はつらいよ」松竹

2007年5月10日木曜日

車寅次郎


『男はつらいよ』といえば寅さんだろう。
寅さん無しの『男はつらいよ』は無いだろうし
寅さんがいるから映画『男はつらいよ』は始まるのだ。

「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯を使い、姓を車、名は寅次郎。
人呼んで“フーテンの寅”と発します!」

映画『男はつらいよ』の名台詞“寅さん”のタンカ。
このタンカ切りが楽しみのファンもまた多いはずです。

車寅次郎の紹介をしましょう。

※俳優“渥美清”が演じる『男はつらいよ』の主人公が車寅次郎(フーテンの寅さん)。
※父親、車平造が芸者、菊との間に作った子供だ。台詞「ヘベレケのときにつっくた子」は有名。
※「・・・寅はなんというか腹違いで、はっきり言えば私生児のような・・・」(御前様の台詞)
※腹違いのかわいい妹さくら(倍賞千恵子)と2人兄妹。
※実母の出奔後父親のもとに引き取られたが、16歳の時に父親と大ゲンカをして家を飛び出す。
※家出から20年後突然、妹さくら(倍賞千恵子)と叔父夫婦が住む、生まれ故郷の
 東京都葛飾区柴又に戻ってくる。
※旅先や柴又で出会うマドンナ(有名女優がマドンナ役を好演)に惚れてしまう。
※マドンナも寅次郎に対して好意を抱くが、それは多くの場合恋愛感情ではない。
※リリー(浅丘ルリ子)のように寅次郎に恋愛感情を持ったマドンナもいたのだが・・・
※ダボシャツ、腹巻、雪駄ばきに羽織った背広、それと帽子がお決まりファッション。
※テキ屋家業で日本全国を渡り歩く渡世人。

映画『男はつらいよ』の車寅次郎、寅さんの紹介でした。
寅さんのエピソードはおいおいつづっていきます。
映画『男はつらいよ』は名作映画、最高です。

※Amazonより画像引用
「男はつらいよパーフェクトガイド寅次郎全部見せます」NHK出版

2007年5月7日月曜日

『男はつらいよ』が好きだ。
映画『男はつらいよ』が最近になってやっとわかる。

映画『男はつらいよ』は今は亡き、俳優“渥美清”の代表作で、
山田洋次監督の代表作でもある。山田洋次監督といえば、
最近ではキムタク主演の『武士の一分』のヒットが記憶に新しい。
あの監督である。(若い方のために参考まで)

『男はつらいよ』は日本を代表する“喜劇”なのだろう、
しかし、私の場合『男はつらいよ』は笑う場面よりも、
泣けて泣けてのシーンの方が多いくらいだ。
喜劇とはそういうものかもしれないが・・・
私が歳くっただけか?・・・

私の死んだ婆さんが、正月になるとめかしこんで、
『男はつらいよ』を見に出かけていたらしい。
普段は行かない、東京銀座方面へ買い物がてらにだ。
そんな話は最近になって知ったのだが。

そんな婆さんも足腰が弱り、身体をこわした晩年は
寝たきりとなり一日を過ごすようになった。
これといった楽しみもなくベッドの上でだ。
そんな婆さんが布団の中でニッコリする日が年に1、2度あった。

『男はつらいよ』のテレビ放送があった日だ。

「ばぁ、今日テレビで寅さんやるぞ!!」
「ニコ~(^^)/。そうか。ありがとう~たのしみだ~」

今でもあの笑顔をはっきり思い出す。
私自身が『男はつらいよ』を理解したのは最近のことだ、
『男はつらいよ』の本当の良さがわかるには
それなりの人生経験がなければわからないとも思う。
しかしただただ楽しめばよい映画でもあるだろう。
『男はつらいよ』とは、そんな映画だ。

映画『男はつらいよ』を一人でも多くの人に楽しんでもらいたい。
ただただ楽しんでもらいたい。